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HIVとエイズはまったく異なる!前もって違いを知っておこう

2020年04月13日
危険なウィルス

HIVとエイズは呼称が異なるだけで、一緒のものだと思っている人は少なくないでしょう。しかし、HumanImmunodeficiencyVirusの略称であるHIVとImmunodeficiencySyndromeの略称であるAIDSは、名前も意味も違います。HIVはヒト免疫不全ウイルスと呼ばれるウイルスの名前で、エイズは後天性免疫不全症候群と呼ばれる病気の総称です。

HIVは病名ではなく、病気を引き起こす原因となるウイルスがHIVと呼ばれています。また、HIVに性交渉や麻薬注射などを介して感染すると、すぐにエイズになると考えられるケースは多いですが、そのような認識も間違いです。

一般的には、HIVに感染してすぐの2週間程度の間はリンパ節が腫れたり、風邪に似た症状が見られます。しかし、初期感染の時期に現れる自覚症状によって自分が感染していると気付く人はほとんどいないでしょう。症状は長く続くものではなく、短ければ数日で消滅する場合も少なくはありません。

体内にウイルスが侵入してくると、CD4と呼ばれるリンパ球がウイルスとの闘いをスタートさせます。長期間にわたってCO4とHIVがせめぎ合い、リンパ球の方がウイルスに負けて数が減少すると免疫機能が少しずつ落ちていき、細菌やカビ、ウイルスなど健康に悪影響があるものから体を守れなくなるのです。この期間は無症候性キャリア期と呼ばれ、自覚症状のない状態が一般的には10年間程度続きます。

人によっては15年程度の無症候性キャリア期を経てエイズを発症する人もいれば、初期感染から2年くらいの短期間で発症するケースも少なくはありません。無症候性キャリア期に免疫が著しく低下すると、体重減少や下痢の症状が長く続くなどの症状が見られるようになります。また、口腔カンジダ症やヘルペスウイルスによる帯状疱疹などにも罹患しやすくなりますが、この時期に入って初めて病院へ行き、感染していることに気が付く場合も多いようです。

感染に気が付かないままエイズ期に入ると、免疫低下により通常であれば感染しない病原体によってさまざまな病気を引き起こします。厚生労働省によってエイズの診断基準とされている23種類の疾患が指定されていますが、1種類でも発病するとエイズの診断を受けるのです。逆に、どれも発病しなければエイズ期ではありません。

自覚症状がない時期が長く、感染に気付きにくいのがHIV感染の特徴と知っておけば、感染の恐れがある行為を行った人が早期に検査を受けるきっかけとなるでしょう。とは言え、性行為をする際には感染症予防をしっかりと行うのがエイズにならないために最も確実な方法と言えます。