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梅毒が怖いのなら感染経路を知って正しい対策を行ったうえで行動しよう

2020年06月22日

日本では21世紀に入り、梅毒の患者が若年層の女性を中心として増加傾向にあると言われています。職業によって感染しやすい性産業従事者だけではなく、主婦や学生などさまざまな立場の人に感染しているのです。梅毒はオーラルセックスを含む性行為や、同性間で行われる場合も多いアナルセックスなど、粘膜の接触がある性的な行為すべてが感染経路です。

このため、パートナーを特定せずに不特定多数の人と性交渉をする、コンドームを使用しないセックスをするなどは病気の感染リスクを高めますから、感染症対策をきちんと行った上での性行為を心掛けてください。また、梅毒は梅毒トレポマーネと呼ばれる病原体が傷口や粘膜を介して接触感染するため、性行為以外にも感染経路が考えられことに注意が必要です。

例えば温泉などで感染者が座った椅子に時間を空けずに座った場合、非常に稀ですが罹患する可能性があります。ただし、この病原体は体外へ出てしまうと長くは生きられないため、日常生活の中で物を介して伝染するリスクは極めて低いです。とは言え、梅毒を含めてさまざまな感染症はありますから、公衆浴場などで椅子に座る場合などは、使用前にシャワーで洗い流すなどの対策を行うとよりリスクを減らせるでしょう。

ほかには輸血によって感染した症例があったほか、妊婦が感染すると母子感染を引き起こし先天性梅毒の子供が生まれます。ただし、妊婦が治療を行っていない場合は、40%程度が死産や流産となるリスクが高く、先天性梅毒の子供は障害を持っている可能性が極めて高いです。

梅毒は初期感染の頃は症状が出ませんが、3週間程度経過すると感染が起きた患部に潰瘍などが見られます。しかし、この症状は治療せずにいても数週間程度で消滅してしまうので、この時点では診察や検査を受けない感染者も少なくありません。気付かない内に病気は進行し、3カ月程度経過すると性器などに扁平コンジローマや全身の広い範囲にバラ疹などと呼ばれる発疹が出ます。

これらの症状も治療をしないままの状態でそのうち消えてしまうのですが、放置すると更に進行し3年程度経過する頃には、ゴムに似た柔らかなできものが全身に現れ始めるでしょう。ゴム腫と呼ばれるできもので、皮膚だけではなく骨や筋肉にまで症状が及びます。

その後は、日常生活に大きな影響がある症状が現れ、痛みが出るだけでなく、運動ができない、記憶力が低下するなどのほかにも、命に係わる症状が出て重症となるのです。抗生物質による治療を早期に始めれば完治する感染症ですので、初期症状を見逃さないでください。