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トリコモナス原虫が原因となって厄介な症状を引き起こす性病がある!

2020年05月03日

性感染症の中には自覚症状がない種類があり、トリコモナスに罹患した患者の内、20%から50%が感染に気が付いていないと言われています。とは言え、自覚をしていなくても病気は進行しますし、重症化してから気付けば治療が難しくなってしまいます。トリコモナスは女性に多い性感染症のひとつで、ウイルスではなくトリコモナス原虫に寄生されるのが原因です。虫と言っても肉眼で視認できるサイズではないため、当然ながら蚊や毛虫を退治するような方法では感染は防げません。

主に女性の膣内や尿道などのほか、子宮頚部や膀胱へ寄生し、男性の場合は排尿時に原虫が体外へ放出されるため、寄生しにくいと言われています。加えて、男性は女性とは異なり自覚症状が感じられないケースがほとんどです。排尿の時に違和感がある、尿道口に膿のようなものが見られるなどが男性に起こる症状ですが、一定期間が経つと症状は消えてしまいます。

一方、女性の方は強い自覚症状が出やすく、感染初期には気付かない患者もいますが、無自覚でも30%程度の女性が約半年を経過すると明確な症状を感じるのが特徴です。大きな症状は、泡状で黄色いおりものが多量に分泌され、強い悪臭を感じます。加えて外陰部や膣に焦燥感のあるかゆみや刺激感を伴い、重症化するとおりものに血が見られるようになる場合も多いです。

原虫が膣内で増加すると自浄作用が働かなくなり、膣内で多くの細菌が増えてしまうことでおりものの症状につながります。適切な治療を早期に始めなければ治りが遅くなりますので、重症化させないためにも恥ずかしがらずに専門医へ相談し膣分泌液の検査などを行ってください。病気が進行すれば炎症などの症状が卵管へ広がり不妊症のリスクや早産や流産につながる可能性が高くなります。

トリコモナス原虫は主に性行為を感染の原因としていますが、便器や浴槽などを感染者と共有することで罹患する場合も少なくはありません。特に原虫は乾燥している環境で長く生きられない特徴があるので、湿度の高い場所や水気の多いタオルなどを使う場合も注意が必要です。

再発する症例も見られ、隣接臓器に残った原虫が自己感染する場合や、パートナーから治療後に再び感染させられてしまうケースが見られます。男性は感染していても無自覚な場合が多く検査を受けない人もいますから、女性パートナーがトリコモナスに罹患した場合は男性パートナーも一緒に検査を受けると良いでしょう。